バーチャファイターの新作が出るよ
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バーチャファイターはGKの青春でした。
と言い切れるくらい、共に育ち、時間をともにし、新しい友達を連れてきてくれたり、ガチの喧嘩したりといろいろなものを与えてくれました。
バーチャ生まれ、バーチャ育ち、バーチャやってるやつはだいたい友達、のようなものです。
学校をサボってサターンを買いに行き、VF1をそこでむしゃぶりつくように堪能し、VF2がサターンに移植されると決まったときには当時バイトをしていたGEOの店長を籠絡し、体験版用に配られていたROMを極秘に入手し友人たちと狂ったようにプレイしたりと、その熱量たるや上記を逸するものでした。今思うと凄いアレなことしてましたね・・・。
TV番組「トゥナイト」を見れば鉄人と呼ばれる人たちがいて、顔が怖いウルフ使いのBBMさんとかが写っていて、東京は本当に熱狂的な状態になっていることを知ったのでした。
田舎の高校生だった私はバーチャとセガというものが眩しく、そして鮮烈に刻まれたのでした。
その憧れは大人になっても一切色褪せることなく、結局なんだかんだでバイトでセガに転がり込み、社員となったのでした。捨て身の行動で、沢山の人に反対されたんですが、憧れるのはやめられなかったのです。大谷ではありませんでした。
東京ではゲーム仲間というものができ、様々な紆余曲折を経てBBMさんとも友人を介して邂逅。
トゥナイトにいた人だ!と思ったその人が、眼の前にいたりしたのです。
これもVFが繋いだ縁でしょうか。画面越しの印象とは全く違い、めちゃ気さくで優しいんだ!って深く感動した記憶があります。怖い人ではなかったのです。
セガでは龍が如くというタイトルが世に出るかでないか、そんなタイミングで在籍しておりました。
「神室町」ではない龍が如くを遊んだことがある、数少ない人間かもしれません。
龍が如くは発売するかしないか、社内を真っ二つに分かれるほどに議論され、とてもとても、それは大変なプロセスを経て発売がされました。メガタイトルの誕生どころか、ほぼ発生源みたいなところから見てきたので、これまた思い入れが強いシリーズとなっていきましたがそれはまた別の話。
VF5ノーマルバージョンくらいまで、ゲーセンで遊び通しておりましたが、そこから長い別れがやってきました。時代の流れもあったし、自分が対戦格闘ゲームよりも心ときめくものを見いだしたタイミングでもありました。そしてあれだけ憧れ、何もかもを投げ出して入ったセガも、自己の都合で退職。泣きながらその門を後にしたことを今でもよく覚えています。
そしてその数年後、バーチャの開発も止まったのです。
共に育ち、共に時間を過ごしたゲーム。
開発・自分。どちらもなんだかんだ止まるという、長い長い別れでした。
たまに旧作は遊びましたが、メインストリームのタイトルとしては遊べない自分。
気力も反射神経もどんどん落ちてきて、もう遊べないんじゃないかと思われるくらいに腕も鈍りました。
新作の噂が出始めては消え、またでてきても斜に構えていました。
でも違いました。
バーチャの新作が帰ってくるのです。
このシリーズは一言では喋れません。
しかも作るのが龍が如くスタジオ。もうね、個人的運命だね、これ。勝手にだけど。
どういうものになるかわかりませんし、まともに自分が遊べるかもわかりませんが、元カノと合うときのような気まずさを覚えながら、また共に過ごせたら良いなと思っています。
VF is back!